扁桃炎|たまき耳鼻咽喉科|大阪市生野区今里駅すぐの耳鼻咽喉科

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扁桃炎

acute otitis media

扁桃炎|たまき耳鼻咽喉科|大阪市生野区今里駅すぐの耳鼻咽喉科

扁桃炎

軽度のうちに対処すればすぐに完治することが多い扁桃炎ですが、治療を怠り扁桃炎を繰り返すようになると、入院して点滴治療を行うことが必要になったり、扁桃の摘出手術を受けなければならなくなったりすることがあります。

扁桃炎を理解して、早めの来院を心掛けましょう。

発熱があればコロナウイルス感染やインフルエンザウイルス感染などの鑑別が必要になります。

 

扁桃炎とは

扁桃は、舌のつけ根の左右にあるアーモンド状の部分を指します。この扁桃は、外界から口を介して体内に侵入してくるウィルスや細菌から身体を守る免疫システムの役割を担っています。

その一方で、扁桃にはウィルスや細菌が溜まりやすく、免疫力が十分に備わっていない乳幼児や、大人であっても風邪や疲労・ストレスなどで免疫力が落ちてきたときには、炎症を起こし腫れてしまいます。

このように、扁桃が炎症を起こしてしまった状態を扁桃炎といいます。

扁桃炎の症状

風邪などの細菌感染から引き起こされる急性扁桃炎になると、扁桃が赤く腫れ、白い膿をもったりして、激しい痛みを伴います。

その他の症状

38~40度の高熱

唾液を飲み込むのもツラい程の喉の痛み

顎や首のリンパ節の腫れによる耳の痛み

関節痛

寒気

全身倦怠感

頭痛

初期症状は風邪によるのどの痛みに似ていることもあり、ひどくなるまで気付かないことがあります。

扁桃炎は自然治癒に任せて症状が悪化すると、扁桃炎を繰り返す「慢性扁桃炎」や炎症が周囲に広がる「扁桃周囲炎・膿瘍」を引き起こす恐れもあるため、早めに来院し対処するようにしましょう。

扁桃炎は、扁桃の状態を観察することで診断できます。一般的には溶連菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌などの細菌が原因とされています。

放っておくと悪化して…

慢性扁桃炎

扁桃炎を繰り返していると、喉の奥の異物感が続く、口臭が気になるといった慢性扁桃炎を引き起こす恐れがあります。

繰り返して炎症を起こしているうちに扁桃が病巣となり、他の大きな病気を合併することもあるので、放っておくべきではありません。また急性扁桃炎同様、微熱や倦怠感が起こることも示唆されており、QOLに影響を及ぼします。

慢性扁桃炎の症状が重いようであれば、扁桃の摘出処置も考える必要があります。

口臭が気になる方へ

扁桃の表面には小さな穴が開いており、細菌に対する免疫システムの役割を担っておりますが、この小さな穴には細胞の死骸や食べ物のカスが蓄積しやすく、それが口臭の原因となっていることがあります。特に慢性扁桃炎にかかっている方に多く見られますが、そうでない人も扁桃が口臭の原因となっている場合があります。口臭が気になる方は一度ご相談下さい。

扁桃周囲炎・膿瘍

急性扁桃炎に続き、炎症が扁桃の周囲に広がってしまう疾患を扁桃周囲炎と呼び、さらに進行して膿んでしまった状態が扁桃周囲膿瘍です。

扁桃炎を引き起こす溶連菌、黄色ブドウ球菌の他、酸素の少ない場所で繁殖する嫌気性の細菌が原因となって起こります。20~30代の成人(特に男性)に多く、小児・高齢者には少ないとされています。

症状として、高熱、激しい喉の痛みが見られ、腫れが酷くなると、食事だけでなくツバさえ飲み込むのも厳しい状態となります。

扁桃炎の治療方法

扁桃炎は主に薬による治療を行います。解熱鎮痛薬、消炎鎮痛剤、抗生物質を投与します。喉の痛みが激しく、食事が取れない、薬を飲み込むのが辛い場合には、点滴で薬の投与や栄養分の補給を行います。

喉の痛みがひどい間は、入浴、飲酒、喫煙を避けていただき、口内を清潔に保つために定期的にうがいを行って下さい。

扁桃周囲・膿瘍になると、膿を排出しないと治らないことも多く、針で刺したり切開するなどして、膿を取り除きます。しかし、症状がひどく、口も開けられない状態である場合は、入院して抗生剤の点滴治療を行うことになります。扁桃周囲炎は繰り返し発症しやすいため、扁桃の摘出手術をお勧めすることもあります。

扁桃の摘出手術

扁桃炎を繰り返す、または一度扁桃周囲炎にかかってしまった方は、今後も日々の生活の中で扁桃炎の症状に悩まされることが考えられるため、扁桃自体の摘出をお勧めする場合があります。

しかしながら、扁桃はウィルスや細菌の侵入を防ぐ免疫システムを司る器官でもあるため、摘出手術の適用には扁桃炎の回数や合併症など一定の基準が設けられています。詳しくは来院の際にご相談下さい。手術可能な病院をご紹介いたします。

子供の扁桃炎

免疫力が十分に備わっていない子供は、扁桃炎にかかりやすい傾向があります。小学校に入学する前の時期に急性扁桃炎を繰り返し、慢性扁桃炎に移行してしてしまうという例も多いです。

数は少ないですが、2歳以下の子供で扁桃周囲炎にかかった例もあるため、親御さんは注意してお子様の状態を観察してあげてください。

扁桃炎では、登校の停止期間が決められていません。ただし、インフルエンザやアデノウイルスによって扁桃炎を引き起こした場合は、登校を停止する必要があります。

熱などの症状が回復するまでは出席しないことをお勧めしておりますが、詳しくはご相談下さい。

 

 

 

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